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COLUMN-WAIS

コラム③

​~代表の独り言とかQ&Aとか~

WAISとハイレンジIQテストについて

 

★WAISとハイレンジIQテストで数値が違う場合、どっちが正しいの?

 

そういった質問を受けることがあります。

結論から言いますと、両方正しいです。

※ハイレンジIQテストの数値の妥当性についてはコチラ
測っている能力が異なるため異なる数値が出て当然という意味です。

医療系IQ検査であるWAISの主たる目的は発達障害の発見、及び実社会への適応度合いの数値化といって良いでしょう。検査内容は「社会生活において必要とされる知能を多角的に測定すること」を目指して作成されており、多様な質問が用意されています。一貫して社会生活への影響を考慮した内容となっており、品質の高い問題が揃っています。

 このテストのみで社会生活で必要とされる知能のおおよそを判定できると思います。

一方、ハイレンジIQテストが測定しているのは「高い」推論能力です。これは、少ない情報から正確に根本原理や共通法則を見抜く能力に近いと思います。研究者等の高度な論理思考を必要とする分野で要求される知能だと思います。

 

 この能力の測定についてはWAISの主たる目的とは外れますし、短い時間の中(とはいえWAISは全体で2時間程度の時間がかかります)で測定しきれるものでもありません。
ですので、WAISを補完する意味で用いるのが良いと思います。いわば下位検査項目の一種目を拡張して高域まで測定可能にしたテストともいえます。

 

 WAISにも推論能力を測定する下位検査はありますが、検査はシーリング(測定上限)に近づくにつれ正確性が減衰します。「高い」推論能力を正確に測定するためには測定中心を高く設定した専用の検査が必要となります。

 

 現在、WAISとハイレンジIQテストをつなぐものとしてKAISを開発中です。開発にご協力いただければ幸甚です。

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