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KAIS
Kouda Adult Intelligence Scale
【IQの算出について】
2020/02/08
IRT分析、素点分析の両方を用いて、KAISのIQ推定を行った。
◆結果
75名のスコアを用いてIRT分析を試みたところ十分に妥当と考えられる数値が得られなかった。
一方、素点を用いた算出では一定の妥当性を持つ結果が得られた(右図1st official Norm)。
◆まとめ
KAISとCATTELLとの相関係数は0.310
KAISとCATTEL + WAIS(POI)、両方ある場合はCATTELLを優先との相関係数は0.299
弱い正の相関が認められる。
◇素点分析
素点分布の形状から、当分析では分布を正規分布であるとを仮定し、以下の推定を実施した。母集団の推定には、被検者における下記の知能検査の結果を標本として用いた。データには被検者のCATTELL CFIT Scale3のスコアを用いた。
KAISのraw score:mean=22.51,std=8.80
CATTELL score:mean=140.13,std=8.77
線形等化法を用いてKAISのraw scoreをCattelのIQに対応付ける式は
IQ = 8.77 / 8.80 (raw score - 22.51) + 140.13
となる。結果は右図の通りとなった。
◇IRT分析
今回の結果から、十分妥当な数値を得るには200-300名程度の被検者が必要と考えられる。
◆今後の方針
①被検者を増やす
②CATTELL以外の知能検査の結果と対応付け検討
③無作為標本の利用を検討。
①について、より幅広いCATTELLのscoreを持つ被検者を集める。②については、ハイレンジIQテストとの相関が考えられるが、標準化された数値が存在せず、対応付けが適切とは言えない。KAISのコンセプトは他の知能検査と大きく異なるため、対応付けは難しいかもしれない。③について、KAISのコンセプトが数万人に一人の突出した値を正確に算出することであるため、「無作為」をベースとした場合、相当な人数の標本が必要と考えられる。数万人に対し、被検者負担の大きいKAISを正確に実施することは現実的ではないと考えられる。
【KAIS結果の評価について】
下記の通り、KAISのスコアをまとめた。便宜的にグレードを作成し、KAIS内の相対評価を作成した。
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