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生と死と

「生と死と」(内容が重いので最初くらいはテンション高目で)

神龍(シェンロン)呼び出したら「不老不死、健康体で20歳くらいの体、でも好きな時に死にたい」ってお願いするんだから!って皆さん決めてますよね?不死でも火の鳥-未来編-みたいなのは勘弁勘弁。そんな僕らの合言葉は「タッカラプトポッポルンガプピリットパロ」だっちゃ!

みんなの憧れ不老不死。ベニクラゲの知名度の高さが人々の興味を表しています(いやもっと色々あるはず)。古くは始皇帝が水銀飲んで死んだりしてます(ガリウムならギリセーフだったのにね!)。同じ中国史でも嫪毐(ロウアイ)は生サイド!

自分の存在がいつか無くなってしまうという現実は受け入れ難いものです。
単純に死は超怖い。タナトフォビア(死恐怖症)を克服できるかは分かりませんが、今回はその周辺のお話。ちなみに、私の体感ですが高IQ者にはタナトフォビアが多いです。

まず「なぜ寿命があるのか?」

なのですが、寿命はただの遺伝的形質です。
ほとんどの場合、寿命があったほうが遺伝子を残す上で有利なのです。


「何が有利なのか?」
例えば、冷蔵庫を修理に出す人ってあまりいませんよね。買い換えたほうが合理的。機能も新しいし全部新品のほうがいいでしょう。それと同じです。車だっていつかは買い換えます。生物も肉体を取り換えたほうが合理的だったというだけです。

ええーそんだけ!?

はい、そんだけです。こちらの書籍が参考になるかもしれません。
環境の変化が激しい場合、短い寿命は武器になります→進化が早い。クロック周波数が高いほうが対応が早いということです。なので逆にホライモリやハオリムシの寿命は長い。体の大きな動物にとって環境の変化は(相対的に)影響が小さい。体が小さく、小さな生活圏の動物は池一つ、山一つの変化に対応する必要があります→寿命が短い必要がある。

対応を迫る環境が大きいほうが長く生きられるって寸法です。人間レベルでもせせこましい気持ちで生きると早く死にそうな気もしますね。

「死と恐怖」
知能がこんなに発達して、死についていろいろ考えこんじゃうなんて、36億年前には想定されてませんでした(たぶん)。そもそも、遺伝子さんサイドからすると個体の感情なんてまったく関係ありません。死を恐れる設定にしておく必要がある一方、死んで種として環境に適応しやすくしておく必要もあります。所詮肉体は遺伝子様の奴隷であり、ただの乗り物にすぎないのです。

遺伝子にプログラムされている本能に反する行為は通常、苦痛であり、人類の歴史は本能を満たすために悪戦苦闘してきた歴史ともいえます。プログラム済みの歴史であり必然との見方もできます。ちなみに遺伝子さんの目的は「自分に似た遺伝子をいっぱい残す」ってだけです。これはこちらの書籍が参考になります。「似た」というところがミソで蟻の利他行動等をうまく説明しています。
半倍数性でググってみましょう。
水が高きから低きへ流れるように、自然な形として遺伝子の目的は存在します。石がそこにある理由と同じレベルで仕組まれています。もっと言うと「この目的」を持たない遺伝子は存在を許されなかったということです。

その昔、私がタナトロジー(死生学)やらユータナジーを勉強している時に、エピクロス先生の「我々が現在する時、死は現在せず、死が現在する時には我々は現在しない」というのを見つけました。死は主観的観測ができないので(生きている)我々とは無関係。だから生きている間は、死について考えてもしょうがないから、忘れて楽しく暮らそうぜって考えですね。

私はこれでかなり楽になりました。とにかく強く信じることが大切ですw主観なので。強ーく強ーく信じてみましょうw

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出典:「じみへん しぼり汁」
著者:「中崎タツヤ」
引用ポリシー参考:https://note.mu/higez/n/n3440f552a0ec

 

「ぐるぐる回ってあなたは宇宙」
ここまで生と死について簡単に説明しましたが、我々は永遠でもあります。なんとー!!!!??単に、物質(=エネルギー)が永遠ということとも少し違います。途中経過に着目して説明します。

まず、あなたの中にも永遠があります。たとえば思い出せないようなクラスメイトも「あなた」を構成する要素です。それは相互作用です。あなたが出会ってきた沢山の人々、すれ違ってきた全ての人々があなたを構成する要素です。実はあなたを構成するものは「それでしかありません」。

あなたそのものなのです。

あなたが読んだ本、著者、両親、自然、その自然を育んできた歴史、生態系、環境の変化、太陽との距離、入れ替わる構成物質が「あなた」なのです。

少し角度を変えてもう一度言います。例えば、生まれてすぐに人知れず間引かれた者さえ、必ず存在(生)側に影響しています。具体的な例として、親はその自責の念をもって生きるでしょう。風が吹けば桶屋が儲かったりします。バタフライエフェクトは無限に絡まりあっています。あなたは生まれた瞬間から波紋を発し続けています。その波紋はさらなる波紋となって世界をかき回します。波紋は重複して戻ってきたりします。インターネット検索結果が自分の発信物だったりします。媒質は人だけではありません。すべての物質や空間に影響を与えています。

影響は時間をも超えます。江戸時代のご先祖様の恋心なんてあなたの出生に強く影響してます。3万年まえのご先祖様もそうです。10億年前に生えた一本の草、50億年前に降った雨粒一つ。その全てが繋がっていることが当然だとわかります。そして、あなたの存在した証は強く、永遠に残ります。そしてそれは全て「あなたそのもの」なのです。畢竟、すべてはぐるぐるまわっているだけで何も変わっていない(変わり続けている)のです。印象だけの違いです。あなた自身が宇宙であり、永遠そのものなのです。

あなたは今、頭で理解しましたね。次は体感です。理解と体感は童貞と非童貞の違いと等しいです。体感についてはこちらの記事を参照ください。

体感すれば、もちろんパンツを脱ぎ棄て、街へ走り出しその辺のおじさんに抱き着きながら「あなたは私だ!私は宇宙だ!あなたは私だ!私は宇宙だ!」と叫びたくなるはずです。しかしこれは捕まります(非推奨)。

最後に私の好きな映画から関連するセリフを

出典:Alejandro Jodorowsky(アレハンドロ・ホドロフスキー)
「La montaña sagrada」=「The Holy Mountain」より
The grave recieves you with love. Surrender yourself to the Earth. Return what was loaned to you. Give up your pleasure, your pain, your friends, your lovers, your life, your past, what you desire. You will know nothingness, it is the only reality. Don't be afraid, it's so easy to give. You're not alone, you have a grave. It was your first mother. The grave is the door to your rebirth. Now you will surrender the faithful animal you once called your body. Don't try to keep it, remember, it was a loan. Surrended your legs, your sex, your hair, your brain, your all. You no longer want to possess, possession is the ultimate pain. The earth covers your body, she came to cover you with love, because she is your true flesh. Now you are an open heart, open to receive your true essence your ultimate perfection. Your new body, which is the universe, the work of god. You will be born again, you will be real. you will be your own father, your own mother, your own child, your own perfection. Open your eyes, you are the earth, you are the green, you are the blue, you are the Aleph, you are the essence. Look at the flower, look at the flower, for the first time look at the flowers.

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